木材が持つ高い断熱性能を活かす家づくりが実現するCLT住宅

木材が持つ高い断熱性能を活かす家づくりが実現するCLT住宅
注文住宅を建てるハウスメーカーや工務店の中には、住宅に使う建材をCLTを採用する会社も増加傾向にあります。
この建材は複数の異なる木材を縦と横に貼り合わせをしている特徴があり、パネル式で厚みが十分にあることで施工時や施工後に歪んでしまったり湾曲することはありません。
CLTを採用する家作りでは一般的な木造構造とは異なりかなりの断熱性能を発揮することも魅力になり、光熱費を削減することに成功するエコな環境で生活を送れます。
普通の家では材木で作られた外装に対して壁の内部に断熱材を入れた上でサイディングを張る方法が多いのですが、CLTはコンクリートの約10倍もの断熱性を発揮できるので断熱材を使う場所を減らしても問題はありません。
昨今ではエコを推進する家作りが主流になりますが、エコというのは高い断熱性能によってエアコンやストーブの使用を少なくできることでエネルギーの消費を抑制するだけではなく、CLT自体がエコな建材として製造されているので、高いレベルでのエコを実現できます。
CLT住宅の主材料はどのような木を使用しているのか
CLTは木質系の材料を指しており、厚みのある大きな板です。
ひき板を繊維の方向が直交するように重ねて接着しており、鉄筋コンクリートの5分の1の質量と大変軽く、地震の揺れにも強い特徴があります。
森林資源を有効活用できるほか、コンクリートよりも優れた断熱性があることから注目されている工法であり、東京オリンピックでは新国立競技場にも採用されました。
CLTの主材料はヒノキやカラマツ、トドマツなどの国産の針葉樹です。
接着剤には水性高分子イソシアネートなどが使われていますが、使用する環境によって異なっており、耐久性能面で厳しい場合はレゾルシノールを使用します。
塗布をすると1時間ほどで接着性能を発揮し大変利便性が良い特徴があります。
CLT住宅は無駄に塗料を使用しておらず、木そのものの良さを生かしているため環境に優しいだけでなく、人間の体にも優しいつくりになっています。
シックハウス症候群になりにくい他、解体時には燃料として使用することもでき、大気中のCO2を燃やすことはありません。